プロサッカー選手の腰痛が、椎間板へのブロック注射で改善したケースです。
他の医療機関で3ヶ月間、体幹トレーニングなどのリハビリを受けた方でした。
当院ではエコーガイド下での脊髄神経後枝内側枝への鍼パルス療法を行い改善がみられたため、椎間関節性腰痛を疑い、専門医に紹介して精査・椎間関節ブロック注射を行なっていただきました。
かなり痛みは改善しましたが残存し、最終的に椎間板ブロック注射にて痛みは消失し、競技復帰が可能となりました。
治療の流れ
- 当院での2回の鍼治療
- 病院での2回のブロック注射
➡ これらにより、1ヶ月で競技復帰できました。
椎間板性腰痛について
最後に残るのは、椎間板性腰痛であることが多いです。
最近の診療アルゴリズム(Lolio 2025)では、椎間板へのステロイド注射は推奨されていません。
ブロック注射も変性や感染リスクがあるためと考えられますが、難しい印象です。
それでも「ブロック注射してほしい」と感じるケースは少なくありません。
痛みを軽減できるだけでなく、痛みの原因を特定できる点が大きな意義です。
鍼治療の役割
鍼治療でも、神経根や椎間関節への施術で腰痛が軽減することは多く、まずそこをしっかり施術した上で、残存する痛みが椎間板性腰痛と疑われる場合、L2神経根への鍼治療で改善するケースがあります。
また、椎間板へのストレスを減らす目的で腸腰筋にアプローチすることもありますが、効果は限定的な印象です。
やはり、神経へのアプローチが効果的
この論文では、低侵襲治療としてPRPも推奨されています。
いずれにしても、腰痛治療はドクターと連携しながら「物語」を作るように進めることが重要です。
最後にひとこと
ただ、揉んだり鍼治療してませんよね?
「ドクターじゃ治せない腰痛を治した」とか
「ヘルニアが原因じゃない」といった“持論”を展開するのではなく、
他職種と連携した方が患者さんの利益につながります。
鍼灸師を募集しています!
エコーガイド下の鍼治療に興味がある方へ。
まずは実際にどんな施術をしているか、見学いただけたら幸いです。