谷田貝です。
膝の痛みは年齢や生活習慣、スポーツ活動などさまざまな要因によって引き起こされます。
「歩くと膝が痛い」「階段の昇り降りがつらい」「運動中だけ痛む」など、症状によって原因となる疾患は異なります。
膝痛を改善するためには、まず痛みの原因を正しく理解することが重要です。
今回は代表的な膝痛の種類と原因、症状について詳しく解説します。
膝痛が起こる主な原因
膝関節は体重を支えながら歩行やラン、ジャンプなどの動作を行うため、日常的に大きな負荷がかかっています。
膝痛の原因は大きく以下の3つに分類されます。
- 加齢による変性
- スポーツや運動によるOver Use(使いすぎ)
- アライメント不良によるOver Load(過負荷)
それぞれで発症しやすい疾患が異なります。
1. 変形性膝関節症
原因
加齢や長年の負担によって関節軟骨がすり減り、炎症が起こることで発症します。
特に40歳以降の女性に多くみられます。
主な症状
- 歩き始めに痛い
- 階段の昇降で痛い
- 正座ができない
- 膝に水がたまる
- 膝が変形してくる
痛む場所
膝の内側に痛みを感じることが多いです。
2. ジャンパー膝(膝蓋腱症)
原因
ジャンプやダッシュ動作の繰り返しによって膝蓋腱へ負担が蓄積し発症します。
バレーボール、バスケットボール、サッカー選手に多くみられます。
主な症状
- ジャンプ時の痛み
- ダッシュ時の痛み
- 着地時の痛み
- 運動後に痛みが強くなる
痛む場所
膝のお皿の下(膝蓋腱部)
3. オスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)
原因
成長期にスポーツ活動を行うことで太ももの筋肉に引っ張られ、脛骨粗面に炎症が起こります。
10~15歳のスポーツをしている子どもに多くみられます。
主な症状
- 運動中の膝痛
- 膝下の骨の突出
- 押した時の痛み
- 走ると痛い
痛む場所
膝のお皿の下にある骨の出っ張り部分
4. 半月板損傷
原因
膝をひねる動作や加齢による変性によって発症します。
スポーツ選手だけでなく中高年にも多い疾患です。
主な症状
- 曲げ伸ばしで痛い
- 引っかかる感じがする
- 膝が伸びない
- ロッキング現象
痛む場所
膝の内側または外側
5. 前十字靭帯(ACL)損傷
原因
急な方向転換やジャンプの着地動作で発生します。
サッカー、バスケットボール、ハンドボールなどで多くみられます。
主な症状
- 受傷時に「ブチッ」という感覚
- 急激な腫れ
- 歩行困難
- 膝崩れ(Giving Way)
痛む場所
膝関節の深部
6. 鵞足炎(がそくえん)
原因
ランニングやジャンプ動作の繰り返しによるオーバーユースが主な原因です。
股関節や足部の機能低下が関与することもあります。
主な症状
- ランニング時の痛み
- 階段での痛み
- 押すと痛い
- 運動後に悪化する
痛む場所
膝の内側やや下方
7. 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
原因
ランニングなどによる膝の曲げ伸ばしの繰り返しで発症します。
長距離ランナーに多くみられます。
主な症状
- 走り始めは問題ない
- 一定距離を超えると痛む
- 下り坂で悪化する
痛む場所
膝の外側
8. 膝蓋大腿関節痛症候群(PFPS)
原因
膝蓋骨の動きが不安定になることで関節にストレスが加わり発症します。
若年女性やランナーに多くみられます。
主な症状
- 階段で痛い
- しゃがむと痛い
- 長時間座った後に痛い
- 膝のお皿周囲の違和感
痛む場所
膝のお皿周囲
膝痛を放置するリスク
膝痛を我慢して運動や日常生活を続けると、以下のような問題につながる可能性があります。
- 症状の慢性化
- 関節の変形進行
- 筋力低下
- パフォーマンス低下
早期に原因を把握し、適切な治療やリハビリを行うことが大切です。
膝の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください
膝痛は同じような症状に見えても、原因によって適切な治療方法が異なります。
当院では痛みの原因を把握し、一人ひとりの症状に合わせた施術を行っています。
また、半月板損傷や靭帯損傷、変形性膝関節症など専門的な検査や診断が必要と判断した場合には、専門とする医療機関をご紹介しています。
整形外科専門医と連携を図りながら、検査結果や治療方針を共有し、患者様が安心して治療を継続できる環境づくりを心がけています。
「なかなか膝の痛みが改善しない」「どこに相談すればよいかわからない」という方は、お気軽に当院までご相談ください。