こんにちは。徳久です。
スポーツで足首を捻って何度も同じところを痛めたことはありませんか?
実は、その原因「前距腓靭帯(ATFL)」という靭帯にあるんです。
今回は、「足首の捻挫が起こる角度と靭帯の関係」について解説していきます。
前距腓靭帯(ATFL)とは?
まず、足関節外側靭帯は3つの靭帯で構成されています。
それぞれの厚さは
・前距腓靭帯:約2mm
・踵腓靭帯:約6mm
・後距腓靭帯:約6mm
となっており、3つの靭帯の中で最も薄い靭帯です。
捻挫しやすい角度
解剖学研究によると、
足首を下に曲げて(底屈)内側に捻った時(内反)に前距腓靭帯(ATFL)が最も強く引っ張られ、損傷しやすいことがわかっています。
靭帯の形は人によって違う?
前距腓靭帯(ATFL)には3つのタイプがあります。
タイプ | 形状 | |
A型 | 1本の靭帯 | 比較的シンプル |
B型 | 2本に分かれる | 最も多い(8割) |
C型 | 3本に分かれる | 複雑で損傷しやすいこともある |
放っておくとどうなる?
1度切れたり伸びたりした靭帯は、完全には戻らないことが多く、放っておくと足首がグラグラする慢性足関節不安定症(CAI)に進行することもあります。
✅症状の例
・足を良く捻る
・足首が不安定
・スポーツで踏ん張りが効かない
当院でできること
当院では、捻挫の評価に超音波エコーを導入しています。
✅どこの靭帯を損傷しているのか
✅骨との付着部が剝がれていないか など
その上で超音波などの電気治療、テーピングやサポーターによる安定化、リハビリなどのサポートも行っております。
また、必要に応じて整形外科紹介も行っております。
まとめ:足首を守るには「角度」と「靭帯」を知ること
✓足首を捻った時に痛めやすいのは「前距腓靭帯(ATFL)」
✓特に足首を底屈して内反した角度が危険
✓自分の靭帯の角度を知って、早めのケアと予防が大事
ATFLについては、2025年の解剖学研究でも詳しく解説されています