はじめまして。4月から入社しました藤森嘉斗(ふじもりよしと)と申します。
改めてよろしくお願いいたします。
今回はチームに帯同しているサッカーの現場での内転筋の筋損傷・肉離れについてご紹介します。
「内転筋って肉離れするの?」とイメージしにくい部位でもあると思います。
しかし、サッカー現場においてハムストリングスに次いで発生頻度の高い筋損傷に大腿四頭筋と同程度の割合とされています。
内転筋群について
1. 長内転筋(Adductor longus)
2. 短内転筋(Adductor brevis)
3. 大内転筋(Adductor magnus)
4. 薄筋(Gracilis)
5. 恥骨筋(Pectineus)
内転筋群はこの5つの筋肉で構成されており、その中でも特に長内転筋で肉離れが起こりやすいとされています。

内転筋群の主な作用は股関節の内転の動作で、股関節屈曲や伸展、内・外旋の補助も担っています。
サッカーにおいての動きに関してはいくつもの動作で使われます。
・キック動作(主にインサイドキック)
・サイドステップ
・ジャンプ
・スプリント etc..
内転筋の肉離れの多くは筋肉が伸ばされながら力を発揮する遠心性収縮によって受傷することが多いとされています。
今回チームで起こった事例
・明確な受傷機転はなかったものの、強度の高い練習と試合を繰り返す中で徐々に痛みが増してきた。
一方で試合中は痛みが軽減する為、公式戦にも出場し、離脱せずにプレーを継続した。
<所見>
腫脹+
熱感+
圧痛+ 長内転筋
開排ストレッチ痛+ 右ROM低下
収縮時痛+
・病院で精査したところ、「右長内転筋肉離れ(Ⅱ型-3度)」「左長内転筋肉離れ(Ⅰ型-2度)」と診断され、競技復帰まで10週の見込み
まとめ
内転筋だから肉離れはしにくいというイメージを持たずに痛みが出たタイミングで精査することを推奨します。
精査することだけに頼らず、普段から予防として筋力の向上や柔軟性の向上、骨盤の安定、負荷の管理などを徹底することが受傷・再受傷の予防につながります。
肉離れは怪我の程度によって異なりますが、離脱する期間が長い為、いかに怪我をしないかがとても重要になっていきます。