こんにちは。藤森です。
今回は私事ではありますが、自分が症例としてご紹介させていただきます。
皆様は「多汗症」という症状はご存知でしょうか。
自分自身以前から多汗症について悩んでおり、今回治療することを決めました。
多汗症とは
多汗症とは、気温や運動量に関係なく、日常生活に支障をきたすほど大量の汗をかく病気です。手のひらや脇、足の裏、顔などに現れる「局所性多汗症」と、全身から汗が出る「全身性多汗症」があります。
・局所性多汗症(原発性):手のひら、足の裏、脇の下、顔などに、明らかな原因がないまま左右対称に多量の汗をかきます。睡眠中は止まるのが特徴です。
・全身性多汗症:全身の汗が増加します。甲状腺の病気や糖尿病などのほかの病気が原因(続発性)である場合もあります。
主な治療法
外用薬(塗り薬):脇汗にはエクロックゲルやラピフォートワイプ、手のひらにはアポハイドローションなどの保険適用薬があります。
内服薬(飲み薬):抗コリン薬(プロ・バンサインなど)で全身の発汗を抑える方法があります(口の渇きなどの副作用に注意が必要です)。
その他の治療:塩化アルミニウム液の外用、イオントフォレーシス、ボトックス注射、手術などがあります。
背景
私自身が悩んでいたのは「手掌多汗症」です。
気にし始めたのは高校生の頃で、緊張したり、ふとした時に両手から汗が出てきて書いたり握ったりすることに抵抗感が生まれました。
手掌だけでなく足底にも症状は出ていたのですが、特に気になるのは手掌でした。
汗は滴るほど発汗することはありませんでしたが、季節関係なく明らかに濡れるくらいの発汗はあり、塗り薬を試してみましたが改善されず気にしながら生活してきました。
タオルは必需品で人に触れることに抵抗がありストレスがかかる場面が多く、さらにこういった患者様や選手に触れる仕事をする際に弊害になると考え、今回私は「手術」すると決断しました。
ありがたいことに院長の繋がりから船橋にある痛みと多汗症クリニックの浮田慎先生を紹介していただいて治療することになりました。
説明を受けた上で、「胸部交感神経切除術(ETS)」を受けることになりました。(今回は右半身を行いました)
胸部交感神経切除術
下記クリニックの説明引用
特殊な気管チューブを使用して片方の肺を虚脱させた後、脇の下と胸部を切開して3mmの胸腔鏡を2箇所から挿入し、目的とする胸部の交感神経にアプローチします。
手術は日帰りで、手術痕も目立ちません。
当院で採用しているのは、交通枝だけを離断する方法です(選択的ETS)。
選択的ETSの大きな特徴として、交感神経の本幹を温存できる点が挙げられます。
ETS手術の副反応として、「代償性発汗」があります。
手・脇・一部顔の発汗は減少するが、胸・背中・下半身などの発汗が増えてしまう現象です。
少なくなった汗と全く同じ量が、他部位に上乗せされる訳でもなく、発生部位や程度の予測方法などもありません。
手術後
手術が終わり麻酔が切れると強い痛みと吐き気がありましたが、落ち着いたところで帰宅し、その日はかなり痛みが強く、2日ほどはその痛みが残っていました。
その後は徐々に痛みが減っていき、1週間経過しない頃に気にならない程度になりました。
発汗については手術後すぐから手から汗をかく気配すら感じずに生活できるようになりました。脇と頭からも発汗が少なく、快適な生活になりました。
副作用である代償性発汗は、背中と腰から発汗量が多くなりましたが、人目につくことはほとんどないので許容範囲だと感じています。
施術においても気になることが少なくなりかなりストレスなく行うことができるようになりました。
まとめ
手掌多汗症はなかなか人に相談しにくいところもあるのですが、悩み続けるより実際に治療してみるとこんなにも違うのかと実感することができます。
ストレスなどを自分で溜め込む前に解決に向けて行動することが重要だと感じました。
引用
千葉船橋痛みと多汗症クリニック