1 痛みから解放された経緯
数年前から、片側の肩甲骨内側の痛みで悩まれてる患者様が来院されました。仕事をしていると痛みというか、”うずき”のような違和感が続き、湿布を貼ると少し楽になるがまた繰り返し、様々な病院や治療院に行ったが改善しないということでした。当院で頚椎神経根の鍼治療をしたら違和感の範囲が狭くなったので、神経根の障害を疑い、脊椎専門病院に紹介しました。MRIにて、C8Th1椎間関節嚢腫による神経圧迫が原因ではないかとのことでした。病院で最初に神経根ブロック注射をしていただきましたが効果ありませんでした。そこで、パルス高周波治療というのをしていただいたら、うずきがかなり軽減し、日常気にならなくなったと大変喜んでいただきました。これまでC8Th1椎間関節嚢腫という診断はなかったということでした。きちんと診断頂き、様々な治療法を試したのが良かったと思います。当院では、ドクターと連携し、患者様の苦痛をとる物語を構築させて頂きます。
2. 椎間関節嚢腫(ついかんかんせつのうしゅ)って何?治療法は?
椎間関節嚢腫(ついかんかんせつのうしゅ)というのは、椎間関節に嚢腫ができることです。椎間関節というのは、首の骨のつなぎめ部分です。嚢腫というのは、私はグミみたいな塊(かたまり)ができることをイメージしています。その、塊(かたまり)が神経を圧迫することで、痛みやしびれ、うずき、違和感を引き起こす原因になります。 治療法は、症状が悪化すると塊(かたまり)を小さくする目的で、注射や手術をするケースもあるようです。
詳しくは以下を参照ください。
滑膜嚢胞(傍椎間関節嚢胞)とは?MRI画像診断のポイントは?
3. パルス高周波治療って何?
痛みの原因となっているであろう神経に、電気を流して鎮痛効果を期待する治療方法です。整形外科やペインクリニックなどで受けることが可能です。詳しくは以下を参照ください。
4. ドクター選びって大切です
今回は、C8Th1椎間関節嚢腫という診断が付いたので、適切な治療を受けて症状が改善しました。「病院に行って軽いヘルニアって言われた」「病院では特に問題ないと言われた」「ストレートネックって言われた」「病院に行っても意味ない」など言われる患者様は多いです。 しかし症状が長引く場合は、きちんと病院で診断を受けることが大切な場合が多いです。そして、症状に応じて色々な治療法がありますので、それを試すことで痛みが緩和することがあります 。 一般の方がいいドクターを見つけるのは難しいとよく聞きます。当院では、学会参加やアスリートサポートで知り合った専門性の高いドクターと連携し患者様をサポートさせて頂きます。お困りのことがありましたらご相談ください。