こんにちは。関澤です。
今回は、成長期のお子さんに多い足関節の骨端線離開についてお話しします。
聞きなれない言葉かもしれませんが、「骨端線」とは、子どもの骨が成長する部分(成長板)のことです。
この部分は大人になると自然に閉じますが、成長期のあいだはとてもデリケートで怪我をしやすい場所です。

○骨端線離開ってなに?
簡単にいうと、「成長板のところで骨がずれる・割れるようにケガをする」ことです。
原因
・スポーツで足を捻る
・ジャンプや着地の繰り返し
外から見ると、ただの捻挫のように見えることもありますが、
実は成長に大きく関わる部分が傷ついていることもあります。
○悪化するとどうなるか?
以下のような合併症や後遺症が起こる可能性があります
1. 成長障害
成長板が損傷されるとその部位の骨の成長が止まることがあります。
片方だけ成長が止まると、左右で足の長さが違うや足関節の変形を引き起こす可能性があります。
2. 足首の変形
骨がズレたまま治ると、足首が本来の形から変形してしまい、将来的に関節の動きに支障が出たり、足の荷重バランスが悪くなる可能性があります。
3. 慢性の痛みや可動域制限
関節にまで損傷が及んでいた場合、後になって痛みが出てきたり、足関節の動きが悪くなったりすることもあります。
悪化を防ぐためには、、、
もしお子さんが足関節を強く捻ったり、腫れたりした場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
当院では、エコーを用いて骨に異常がないか状態を見ていきます。

まとめ
✅ 足関節の骨端線離開は、成長期の子どもに起こる特別なケガ
✅ 放置すると、成長障害や関節の変形につながることもある
✅ 早めの診断と治療が後遺症を防ぐ鍵になります
お子さんが「ちょっと足が痛い」と言っていたら、
軽い捻挫と思わずに、ぜひ一度専門医に相談してみてください!