伏在神経膝蓋下枝ってなに?
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大腿神経から枝分かれする神経の一つで、膝内側や下など周囲の皮膚に分布すると言われています。
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膝内側から膝下の皮膚の感覚(触ったときの感じ方)を伝える大事な役割を持っています。
どうして問題になるの?
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この神経はとても表面近くを走っていて、しかも細かく枝分かれしています。
- 機序によっては鵞足炎や膝蓋靱帯炎と併発されることがある。
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膝の手術(人工関節の手術、半月板の手術、靱帯の手術など)のときに切れてしまいやすい位置にあります。
もし傷つくとどうなる?
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膝の内側や下側にしびれや痛みが残ることがあります。
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感覚が鈍くなるだけでなく、膝の「自分の位置を感じる力(固有感覚)」も弱くなり、安定感やバランスに影響が出ることもあります。
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そのため、手術後に「膝の前がずっとしびれる」「ジンジンする」といった訴えがよくみられます。
はりが有効?なぜエコーで観察する?
膝内側や下の皮膚の感覚を支配する「伏在神経膝蓋下枝」は、怪我や手術で傷つきやすく、それが後のしびれや痛みの原因になることがあります。
この神経の正確な位置や枝分かれの仕方は人によって違うため、そこでエコー用いることで
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どこを通っているのか
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どんなパターンがあるのかを知り
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はりの安全性を高め、術後の効果が期待できる
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だからこそ、この神経の走り方を正しく理解することが大切です。
参考文献:Anatomical Study of the Infrapatellar Branch of the Saphenous Nerve in Humans