「手の甲の小指側がピリピリする」「薬指の外側がなんとなくしびれる」
そんな症状が続いていませんか?
その違和感、尺骨神経背側枝(しゃっこつしんけいはいそくし)という神経のトラブルが関係していることがあります。
尺骨神経背側枝とは?
尺骨神経は首(頚椎)から出て、ひじの内側を通り、手首へ向かう長い神経です。
その途中で分かれる枝のひとつが尺骨神経背側枝で、手首の少し上で皮下を走り、手の甲へと向かいます。
黄 尺骨神経
赤 尺骨神経 背側枝
青 尺側手根屈筋
黄 尺骨神経
赤 尺骨神経 背側枝
青 尺側手根屈筋
白 尺骨
赤 尺骨神経 背側枝
白 尺骨
この部分は皮膚に近く、腕時計のバンドや手首の圧迫、または転倒などで簡単に刺激を受けやすい場所です。
そのため、軽い圧迫でもしびれが続くことがあります。
よくある症状
- 手の甲の小指側〜薬指外側にピリピリしたしびれ
- 触ると電気が走るような違和感
- 物を持ったときにチクッとする
- 寒い日や疲れたときにしびれが強くなる
特徴的なのは、「手のひらは大丈夫なのに手の甲だけしびれる」という点。
これは、背側枝が「手の甲の感覚だけ」を担当しているためです。
放っておかずに、早めのケアを
しびれは、放っておくと感覚の鈍さや痛みに進行することもあります。
「手首を動かすとピリッとする」「手の甲だけがしびれる」という症状がある方は、
一度エコーで状態を確認することをおすすめします。
まとめ
手の甲の小指側がしびれる場合、尺骨神経背側枝が関係していることがあります。
同じような症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。