目次
はじめに
こんにちは、谷田貝です。
2025年もあっという間に6月となり、4月から新生活を始めた方も、少しずつ生活のリズムに慣れてきた頃かと思います。
そんな毎日の中で、
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「なんとなく頭が重い…」
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「首や肩がこってくると頭痛が出てくる」
と感じることはありませんか?
それはもしかすると、緊張性頭痛(緊張型頭痛)かもしれません。
今回は、筋肉のコリやストレスによって起こるこの頭痛について、鍼灸師の視点から原因と対処法を詳しく解説していきます。
緊張性頭痛とは?|首こり・肩こりが原因になりうる頭痛
緊張性頭痛は、首や肩まわりの筋肉の緊張や精神的ストレスが主な原因で起こる、一次性頭痛の中で最も多いタイプです。
主な症状は以下の通り:
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頭全体が締めつけられるような重たい痛み
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持続的な鈍い痛みが続く
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お風呂や温めることで楽になる
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慢性的な肩こり・首こりがある
軽度であっても、日々の生活の質をじわじわと下げる厄介な症状です。
緊張性頭痛の原因|姿勢・目の疲れ・ストレス
姿勢の悪さ(ストレートネック・猫背)
長時間、前かがみの姿勢でいると、首や肩の筋肉(特に僧帽筋)が引き伸ばされ、血流が悪化します。結果として筋疲労やコリがたまり、頭痛を引き起こします。
目の酷使(パソコン・スマホ作業)
ディスプレイを長時間見続けることで、視線を固定し、首の筋肉が緊張し続けます。その影響で肩こりが進行し、頭痛につながるケースが多く見られます。
精神的なストレス
プレッシャーや不安、睡眠不足といった精神的ストレスにより自律神経が乱れ、筋肉の緊張状態が続くことで頭痛が生じます。交感神経が過剰に働くと、血管が収縮し、痛みが起きやすくなります。
緊張性頭痛と鍼治療|自然なアプローチで根本改善へ
当院では、緊張性頭痛に対する鍼治療を行っています。自然なかたちで体の不調を整えたい方におすすめです。
✅ 筋肉のコリを直接ゆるめる
鍼は、深層の筋肉へピンポイントに刺激を与え、血流改善・筋緊張の緩和を促します。当院では超音波エコーを用いた安全な施術を行い、より効果的なアプローチが可能です。
✅ 自律神経のバランスを整える
鍼刺激は交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを高めるため、施術後は「よく眠れるようになった」「体が軽くなった」と感じる方も多くいらっしゃいます。リラックス効果も高く、心身ともに整える作用が期待できます。
🟡 注意点:頭痛には緊急性のあるものも
以下のような症状がある場合は、命に関わる頭痛の可能性があるため、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
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突然の激しい頭痛
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意識がもうろうとする
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発熱・吐き気・視力の異常を伴う
まとめ|慢性頭痛には鍼治療という選択肢を
緊張性頭痛は、現代人のライフスタイルに非常に多く見られる症状です。
放置していると、頭痛の頻度や強度が増し、日常生活に悪影響を及ぼすリスクもあります。
市販薬や痛み止めだけに頼るのではなく、体の内側から根本的に整える「鍼灸治療」という選択肢を検討してみてください。
鍼灸は、副作用が少なく、自然治癒力を引き出しながら身体を整える方法として注目されています。
日々のセルフケアと併せて継続的に行うことで、慢性的な頭痛の軽減だけでなく、再発予防やストレスケアにも効果的です。